ママチャリや一般的なシティサイクルからクロスバイクに乗り換えた時、お尻の痛みや尿道の圧迫痛に悩まされる人は多いと聞きます。特に長時間クロスバイクに乗る時、お尻や尿道の痛みが苦痛になり、継続してクロスバイクに乗るのが困難になりますよね。
- クロスバイクの乗り方が悪い?
- サドルが硬すぎる?
私もクロスバイクに乗り始めてすぐ、お尻の痛みに悩まされることになりました。お尻が痛い、というより、「尿道が圧迫されて痺れて痛い」という感じでした。
長時間のrideができず、いろいろと試行錯誤した結果、「お尻と尿道の痛みから解放」されました。どのように改善・対策したのか、ご紹介しますね。
クロスバイクに乗るとなぜお尻や尿道が痛くなるのか
クロスバイクは、ママチャリやシティサイクルとは形状が違います。ママチャリは、体重を真上からドシン!とサドルに預けることができますよね。でも、クロスバイクはサドルとハンドルの高さが同じくらいなので、「真上からサドルに乗る」のが難しいのです。
サドルの形状や自分の身体との相性も痛みの有無となりますが、クロスバイクなどのスポーツバイクはフォームや乗る際のポジションが大きく影響します。(実感)
お尻や尿道が痛くならないための対策
骨盤を立てる
ママチャリより前傾姿勢になるクロスバイク。骨盤が反ってしまうとサドルに体重を乗せることができず、尿道や内股に痛みが生じることが多いです。
私はもともと反り腰で腹筋が弱く、「骨盤を立てる」と言われてもイメージすら沸きませんでした。しかし、下記3つのポイントを意識することで、骨盤を立ててクロスバイクに乗ることができるようになり、お尻・尿道の痛みを軽減することができました。
- グイっとお尻を前に入れる
- お腹をふくらまして猫背になる
- 上半身の力を抜く
- お尻の穴を絞り腹筋に力を入れる
正しいポジションでクロスバイクに乗る
サドルの位置・高さ(ポジショニング)
大切なのはサドルの位置・高さです。適性な位置にサドルを取り付けることで、お尻・尿道の痛みの軽減につながります。ママチャリでは、土踏まずあたりでペダルをこぎますよね?クロスバイクなどのスポーツバイクの場合は、「拇指球」にペダル中央を乗せて漕ぐことで効率よく脚力を使うことができると言われています。
拇指球にペダルの中央を乗せた状態で、膝の曲がり具合・膝の位置を適切な場所にポジショニングすることで、身体にとって負担が少ない状態で自転車を漕ぐことができるようになります。その結果、お尻や尿道などの局所に負荷が集中することを避けることができるようになり、嫌な痛みや痺れが改善されるというわけです。
ポジションを決めるのは、非常に難しいです。ショップでポジションを合わせていただいても、走るにつれて自分のポジションに気がついてきます。その都度、微調整を繰り返して、自分の一番楽で合理的に走れるポジションを探すのが大切ですね。
上記のように、「自分とクロスバイクをフィットさせる」ことが出来れば、お尻・尿道の痛みはかなり軽減されているはずです。私も実際、そうでした。でも長時間(例えば走行距離50km以上)走った時に、お尻の痛みと尿道の痺れが再発!
そこで、サドルを交換してみることにしたわけです。
お尻・尿道の痛みを改善するクロスバイクのサドル選び
性別・乗り方によって、痛みの出る場所や痛みの症状は千差万別。私の場合は、お尻の痛みよりも「尿道の圧迫痛・痺れ」が辛かったです。
私の乗っているクロスバイクは、TREK FXS4 Carbon。サドルはBontrager H1。シンプルでスタイリッシュなフォルムなのですが、クロスバイク初心者の私には少し硬かったようです。
色々なタイプのサドルがある
サドルには様々な形状やタイプがあり、自分のスタイルや好みによって、選択すべきサドルが変わります。
私は、「ある程度の速度(フィットネス以上)で長時間走る」ことを目的としています。ネットで色々と調べた結果、自分に合うのは下記のポイントを満たすようなサドルだということがわかりました。
- ワイドタイプ
- 歪曲型
- 厚め
- 穴あきタイプ
サドルの沼にはまる…という言い方をされる様に、サドルの選定は非常に難しいもの。自分が「コレだ!」と思うサドルになかなか巡り合えず、色々なサドルに変えて収拾がつかなくなる人が多いそうです。
とうことで、実店舗のあるサイクルショップで、「尿道が圧迫されて痺れて辛い。おすすめのサドルはありませんか?」と相談してみました。
店員さん(女性)に勧められたのは、「あさひ メンズコンフォートゲルサドル」でした。
あさひ メンズコンフォートゲルサドル
お尻の痛みより、「尿道の圧迫痛・痺れ」が一番辛い症状だったので、「”男性の”尿道部の圧迫を回避」・・・私は女性だけど、まあ尿道部の圧迫は同じかな?と思い、勧められるままに購入してみました。
あさひ メンズコンフォートゲルサドル
度な柔らかさのウレタンフォームパッドをベースに接触面にのみゲルパッドをインサート。センターに少し深めの溝を設ける事で特に男性尿道部の圧迫を回避し通勤やフィットネスにも快適にご使用頂けます。
- サドル裏の擦れ防止バンパー付
- ソフトな肌触りのPUトップ 採用
- スチールレール
- ナイロンベース
- エンボス加工でお尻のずれ防止
3,480円(税込)
男性と女性では、違うのでしょうか。女性の私には、まったく圧迫痛を軽減させる効果は得られませんでした。30分もすると、尿道部が痺れてきてダメでした。せっかくオススメしていただいたのに、ごめんなさい。
次に、amazonで評価の高いサドルを購入してみることにしました。
- ワイドタイプ
- 歪曲型
- 厚め
- 穴あきタイプ
全項目を満たすタイプのサドルです。
SELLE SMP(セラSMP) TRK TRKMED03-NE
SELLE SMP(セラSMP) TRK MEDIUM BLACK MATT(ティーアールケイ ミディアム ブラックマット) サドル TRKMED03-NE
5,780円(税込み)
私はamazonのプライム会員なので、無料配送・翌日には配送されました。
Bontrager H1:左
SELLE SMP(セラSMP) TRK:右
比べてみると、幅はBontragerと変わりないんですよね。でも、乗った瞬間に「乗り心地の違い」がわかりました。
SELLE SMP(セラSMP) TRKは、穴が開いているので尿道部を圧迫せず、非常に快適。長時間のride時も、まったく無痛になり、驚きました。
少し”鷲鼻”ぽい形状をしているので、これが恰好悪いか否かと聞かれれば・・・正直、わかりませんが、痛くてrideが辛いより全然マシです。見た目より機能重視!
ここまで読んで、「私もサドル、交換してみようかな?」と思ったクロスバイク初心者の女性のために、サドルの交換についても書いておきます。
クロスバイクのサドル交換
クロスバイクのサドル交換は、六角レンチがあればできます。
六角レンチでサドル周りのネジを全て取り外し・・・た瞬間、床にネジや部品がバラバラに落ちてしまい、どのように取り付けてあったのか?さっぱりわからなくなりました。
あとでわかったことですが、バイクによってシートポストと金具が違います。自信の無い方は、取り外す前にたくさん写真を撮っておいた方がよいです。
※検索しても明瞭な画像がみつからなかったので
ネットで色々と検索し、試行錯誤の末、サドル交換をすることができました。
どうしてもサドルを取り付けることが出来ないなら、(外すのは簡単)サイクルショップに持っていって付けてもらえば良いだけです。怖がらずにサドル交換にチャレンジしてみてくださいね。
あとは、長距離rideの時にパット付きのサイクルパンツを履けば完璧!「どこまでも走れそうな気がする~」に、なれるかも。
まとめ
お尻や尿道の痛み(痺れ)が出た場合の対処方法。
- 乗り方を変えてみる。(骨盤を立てる)
- 正しいポジションで乗る。(サドルの高さ・位置)
- サドルを交換してみる。
- パット付きのサイクルパンツを履く
痛いから乗るのが嫌になったわ~、てなことにならないように、色々と試してみてくださいね。
今日よりも一歩前へ、自転車と共に!
ではでは。